脇汗を本気で治療したいならやっぱり手術?手術内容や費用について
夏になれば汗をかく機会が増えますので周りの目を気にすることは少ないと言えますが、春、秋、冬など涼しい時期にも脇汗が多く出る多汗症の方の場合は一年間を通して洋服への染みや臭い、冷えなどに悩まされることもあります。
脇汗の原因や治療法、対策を紹介していきます。
脇汗の原因を知ろう
肥満、太ることで体内に熱がこもるので、体を冷やそうと汗をかく必要があります。
ストレスや不安など精神的要因は交感神経が過敏に働いてしまうからです。
食生活の乱れはカフェインや脂っぽい食べ物、塩分、甘いものなどを多く摂取することが続くと交感神経に異常が起きてしまいます。
女性の場合は特にホルモンバランスの乱れが原因の多汗症が多いと言われています。
ホルモンバランスが乱れて自律神経に悪影響を及ぼしたことにより、交感神経が過敏になったり異常を起こしてしまいます。
その他にも遺伝や体質、喫煙、糖尿病などの病気からくるものが挙げられます。
治療法や手術内容
皮膚科などの病院で治療をする際には、最初にカウンセリングをします。
制汗剤、塗り薬などで様子を見ます。
それでも汗が止まらないようであれば手術という選択肢があります。
手術には複数ありますが代表的な手術を紹介します。
ETS手術(内視鏡下胸部交感神経遮断術)は局所麻酔をして、皮膚に5ミリくらい切開して交感神経を切除します。体への負担が少なく、日帰り手術も可能です。
保険が適用されるので9万円前後の費用となります。
反転剪除法は脇の皮膚を切開して皮膚を裏返しにして汗腺を確認しながら切除していく手術方法です。手術の際に毛根も切除することになりますので脇毛が薄くなります。
デメリットなのかメリットなのかは人それぞれと言えます。
脇汗の原因になる汗腺を取り除くので病状が重い人に向いています。
残念なのが保険適用されるかどうかは症状の重さによるので診察時に医師より判断されるようです。保険適用時の費用は7万円前後です。
保険適用されない場合には20万円から30万円くらいです。
副作用があるので、手術の前に良く考える必要がある
手術によりデメリットが発生します。代償性発汗という副作用が現れるという事です。
脇汗は止まったとしても他の部位から汗をかく量が増える副作用が現れるようになってしまいます。他の部位に集中して汗が出やすくなってしまいます。
暑い時や辛いものを食べた時など限定的ではあります。
100%手術が良い選択肢とは言えませんので、自分に合った方法で対策や治療をすることが大切です。手術をしなくても生活や食事などで体質や体調を改善。汗が出るタイミングは体を冷やそうとする時ですので首を冷やして汗が出る量を減らしたり、ツボを押したりして精神的に心を落ち着かせる工夫をしてみるのも効果的です。