脇の多汗症は一人で悩まないこと。病院での治療方法、薬による治療
多汗症とは、暑いわけでも、運動をしたわけでもないのに、多量の汗をかく病気で、原因が不明な場合がほとんどとなっています。
多くの場合、精神的なストレスによるものだと考えられています。
多汗症の原因
多汗症の多くは、精神的なストレスが原因で、人前にでて緊張している時や、不安を覚えると多量の汗をかき、自宅でリラックスしている時にも、大量の汗をかいたり、目覚めたばかりの時に汗をかき始める場合もあります。
ストレスや緊張、不安を感じると、交感神経が優位になり汗腺の働きを活発にします。
そのため、交感神経が敏感なほど、多汗症になりやすく、多量の汗をかいてしまいます。
特に脇に汗ジミができてしまった場合、人目が気になったり、周囲の目が気になり仕事や学業に集中できない場合もあります。
また常にタオルが手放せず、一日中何度も制汗剤を使用したり、シャツを着替えたりする手間も出てきますし、ゆったりとしたデザインの服をえらばなければいけないなど、特に女性にとって悩みの種となってしまいます。
脇汗が多いのは要注意
暑いときに脇に大量の汗をかくのは多汗症ではなく、人体として普通の働きです。
多汗症は、暑くなくても1日中脇の下が汗で濡れています。
単に、脇汗が多いだけなら、手術の必要はありませんが、今すぐに完治させようと思った場合には、手術以外の方法はありません
ただ、汗を出すエクリン腺は、皮膚の近くにあるため、汗腺の除去が難しく、手術後に傷や黒ずみ、肌荒れなどのトラブルが発生するリスクも高くなります。
手術意外には、精神安定剤や、ボトックス注射をすることで、エクリン腺の神経をブロックし、脳からの指令がエクリン腺に伝わらないようにするという方法もあります。
自分で出来る工夫
汗を治療や手術をせずに抑えるには、脇汗パッドの活用がポイントです。
汗が多い女性の場合でも、1~2時間おき 汗脇パッドを交換することで、対応できる場合もあり、軽度な場合には、制汗剤の使用で、汗を抑えることができます。
ボトックス注射を受ける際には、保険適応がされる場合があります。
保険適応となるのは、特別な原因がないのに、日常生活に支障がでるほど、脇汗がでる病気と診断された場合に適応され、なんらかの病気や薬が原因の場合には、元となる病気を先に治療する必要があるため、ボトックスは保険の適応にはなりません。
精神的なことが原因となる場合には、規則正しい生活をし、できるだけストレスをためないことが改善の近道です。