一刻も早く止めたい「頭汗」!【一時的な対処法と治療方法について】
汗を大量にかくことで悩んでいる方は多くいます。
中でも頭に多く汗をかく場合、汗の量はもちろん、ムレた不快な臭いにまで深刻に悩んでしまうものです。
少しでも早く止めたい!と思う方に、一時的な対処方法や治療方法についてご紹介します。
頭汗が異常に出る原因と特徴
まず、局所性多汗症の一種として、頭部多汗症と呼ばれる症状になります。
頭部は皮脂腺が多く集まっている場所なので、頭部多汗症と呼ばれる症状の場合、他の場所が多汗症の場合と比べると汗を大量にかいてしまう特徴があります。
頭だけ特に多く汗をかき、群れやすいため、不快なニオイを放つこともあります。
気軽に頭汗を止める方法とは
まず、一時的に頭汗を止める方法としては、皮膚圧反射を利用する方法があります。
皮膚圧反射とは、皮膚に圧力をかけることで、発汗を抑える方法です。頭汗を止める方法として使うためには、胸の5cm位上を親指で圧迫したり、帯やタオルなどできつく巻くなどをすると上半身の汗を抑えることができます。
制汗剤を塗るという方法もあります。
塩化アルミニウム液を塗布すると発汗を抑えられるということが知られており、その場合、刺激が強いため、水やアルコールで希釈して塗布します。デリケートな部分なため、ミョウバンや重曹といったものを薄い濃度から頭部に塗布してみることも効果的です。
次に、即効性は低いものの、根気良く継続することで効果が得られる方法としてツボを押すという方法があります。効果的なツボとして、手の甲側の親指と人差し指の間の合谷というツボを押すことで、体の水分量を調節して、熱を鎮める効果があり、それにより頭汗を抑えることができます。
内服薬には、発汗を促進する神経の伝達を遮断することにより、汗を出るのを抑制する効果がある神経遮断薬と、体温上昇、緊張や不安などの交感神経の刺激を抑えることにより、気持ちを静め、精神性の汗を減少させる効果がある抗不安薬などがあります。
漢方薬にも効果があるものがあります。
直接悪い部分に効果を示すというより、体の乱れたバランスを整えることで、体調を正常化させていくという効果があるため、即効性はないものの続けることで効果を発揮し、副作用などもあまりありません。
医療的な治療方法
まず、心理療法により気持ちを静めることが効果的です。
汗をかいてしまうことに対して不安を感じ、さらに汗をかく症状を悪化させてしまっている人などに有効な治療法です。
カウンセリングによって、汗に対する不安感や恐怖感を取り除く、自律訓練法などで自律神経のバランスを整え、発汗を減少させるという効果があります。
他にも、ボトックス注射には発汗を促す神経の働きを抑制する効果があり、ボトックス注射により、汗が止まったり、激減したりします。