汗を抑えるツボって本当に効果があるの?
これからどんどん暖かくなり、汗が気になる季節になってきました。
汗をたくさんかきますと、見た目にも良くないですし、ニオイも気になってくるところです。
外出先で気になったときの、効果がある「汗を抑えるツボ」についてお話ししたいと思います。
汗を抑えるツボ「後谿」と「合谷」
外出先の汗は、シャワーを浴びるわけにはいきませんので、効果的に汗を抑えるツボを刺激するという方法を試されている方は少なくないと思います。
その例をいくつか挙げますと、「後谿」とよばれる手を握ったときに飛び出る小指の付け根部分、すなわち手相で言う環状線の先端部分や、「合谷」とよばれる人差し指と親指の骨が合流するところからやや人差し指寄りにあるくぼみを親指の腹やペンの丸い部分などで何度か圧迫するという方法があります。
舞妓さんの秘密のツボ
汗がとても気になる部位といえば「ワキ」や「顔」だと言う人がとても多いと思います。
京都の舞妓さんや女優さんが暑い夏の日も、汗をかくことなく涼しい顔で街中を歩いたり演技されているのを見て、不思議に思った方もまた多いと思います。
これには秘密があります。
「大包」という上半身の汗を抑えるツボが存在するのです。
その場所は、即正中線直下、すなわち、わきの下にあるツボ、胸から5センチほど上の部分を、帯などで圧迫することによって汗止めの効果を発揮しているのです。
この帯ですが、汗止めの帯として、実際にネットなどで販売されています。
レース付などのかわいいデザインもありますので、つけるのに抵抗は少ないかと思われます。
このツボを刺激するためには、帯が必要なのかときかれれば、必ずしもそうではありません。
胸から5センチほど上の部分を、つねったり、親指で圧迫したり、ベルトやタオルを巻いても同様の効果が望めます。
おおよそ2~3分の圧迫で、1時間ほどの汗止めが見込めるとのことです。
ただ、この方法で注意していただきたいのは、あくまでも胸から上の汗をおさえるのに効果があるのであって、全体の汗の量を減らすということは不可能であるということです。
すなわち、胸から下の発汗はとめられませんので要注意です。
ツボの押しすぎには注意
また、汗を抑えるツボがあるからといって、押しすぎもよくありません。
ツボを押すことにより、汗をコントロールする交感神経が刺激することにつながりますので、逆に発汗を促すことにもなりかねません。
汗をとめる方法は、ツボだけでなく、血管が通っているところに冷たいもの(ペットボトルや保冷剤など)を当てるだけでも効果はありますので、知っておくといいと思います。