多汗症の症状にあてはまっていると思ったら病院の何科に行けば良い?
自分は汗をかく量が人よりも多いみたい、これって多汗症?と思ったらどこの病院に行けば良いのでしょうか。
多汗症の定義と何科に行けば良いのかについてご紹介します。
多汗症ってどんな人のこと?
はじめに多汗症はどんな症状が出ている人のことなのかをチェックしておきましょう。
この病気は、暑い時に体温の調節をするために汗をかくというような普通の人の汗のかき方とは違って、暑いわけでもないのに汗がダラダラ出てくるとか、手が汗でびしょびしょになってしまって書類が濡れてしまうとか、両方のワキの下からしたたるように汗が出てくるといったあきらかに過剰に汗をかくのが特徴的な症状です。
この病気の人は夜寝ている間には異常な汗はかかないことが特徴で、特に昼間に汗がよく出る人が多いとされています。
もちろん、症状の程度は軽度の人から重度の人まで様々なので、自分で汗がひどいせいで日常生活を送るのに支障が出ていると思うのなら、病院に相談に行くと良いでしょう。
どこの病院に行けばいいの?
多汗症は身体全体に汗を多くかく全身性と、ワキだけ、手足だけといった一部分の汗がひどい局所性に分かれますが、まずは皮膚科を受診して何が原因で汗を異常にかくのかを調べてもらうのがおすすめです。
この病気は何が原因で異常に汗が出ているのかが特定出来ないこともありますが、バセドー病などの他の病気にかかっていることが原因で全身に汗を多くかいている場合もあるので、始めに診察を受けて原因を探すのが良いでしょう。
もしも、異常なほど汗をかいている原因が他の病気にあるかもしれないと診断されれば内科へ行くことになりますし、精神的な原因が大きいようなら心療内科や精神科を受診することをすすめられる場合もあります。
どんな治療をするの?
この病気の治療法はその人の多汗症が出ている部分や、症状が起こっている原因によって最適な治療法が異なってきます。
よく使われる方法は、手足の汗を止めるために行う、イオントフォレーシスという手のひらや足の裏を水道水につけてそこに弱い電流を流す治療法や、塩化アルミニウム液を汗の多い部分に塗る治療法などがあり、皮膚科で受けられます。
その他にも、美容クリニックなどでも扱っているボトックス注射やミラドライは、汗が多くて困っている人が比較的楽に受けられる治療法として人気になっています。
それから、抗コリン剤という内服薬で発汗を止める方法や、漢方薬で治療をしていく場合もありますが、これらの薬は病院で自分に合う薬を選んでもらって飲むのがおすすめです。
多汗症はつらい病気ですが、まずは病院で相談して、自分に合った治療法を探してみてください。