汗かきに対する対処法や、制汗の商品情報をお届けします。

味覚性発汗の治療。精神的な影響による多汗症にはメンタルケアから

私たち人間の身体には、ホメオスタシス、つまり恒常性という機能が備わっています。
これは、外部の環境変化があっても、それらの影響に対して身体の状態を一定に保とうとする生命維持の大切な機能です。

味覚性発汗とは

例えば暑い日には、身体から汗をかきます。
これは、外部の気温が上がっても体温を一定に保とうとする機能が働き、汗をかくことで体温の上昇を制御しているのです。

これは食事をするときも同じで、食事はエネルギーを使用する行為であり、汗をかきます。
特に辛いものや酸味の利いたものを食べるときには、鼻の頭や額に汗をかきやすく、通常の範囲内であれば味覚性発汗と言います

しかし、食事をすることで異常に汗をかき悩む人もいます
この場合は、味覚性多汗症といい、食事による刺激を受けることで、通常の人よりも味覚神経が大きく働き、大量に汗をかく人のことを言います。

こういった悩みが多いようです

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味覚性多汗症の人の中には、食事をするたびに大量の汗をかくことから、他の人と一緒に食事をすることが苦に感じる人もいます

多くの味覚性多汗症の人が、鼻や額だけではなく頭や背中、脇の下など通常の人が食事のときにあまり汗をかかない部分からの発汗が見られます。
中には、少ないながらも全身から汗をかく人もいるのです。

味覚性発汗が行き過ぎる原因については、明確なものはまだ究明されてはいないものの、味覚性発汗と精神性発汗の両方が相乗して味覚性多汗症を引き起こしていることが推定されています。

つまり、過去に誰かと食事をした際に汗を大量にかいたことがトラウマとなって、また汗をかいたらどうしようと感じていたり、そうではなくても自覚していることから誰かと一緒に食事をすることが怖くなっていたり、このようなプレッシャーが汗をかくサイクルを生んでいるということです。

味覚性発汗の治療方法

では、味覚性多汗症の治療法はあるのでしょうか。
味覚性多汗症は、精神的なプレッシャーと相乗して起こるという点から、治療には食事からの汗を抑えるということだけではなく、精神的な方面からのアプローチも必要となります。

食事をするときに汗をかいてしまうという精神的な恐怖心、不安感を解消することがポイントになりますから、心療内科などで心理カウンセリングを受けるということが治療手段のひとつとなります。

また、物理的な治療としては、皮膚科や美容外科で汗腺を減らすという方法もあります。
ただ、汗をかくということは人間の生理的な現象なので、自分自身あまり深く気にかけすぎないことも大切です。

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