汗を止めるのに効果的なこと
汗をかくのは体温調整のためですが、人よりも大量に出てしまう人は、化粧崩れや汗のニオイで大変な思いをします。
ここでは、汗を止めるのに効果的な3つの方法を紹介します。
まずは冷やす
暑い時には、体内に熱が溜まります。熱が溜まったままだと、オーバーヒートしてしまい危険です。
これを下げるために汗をかきます。
これは「温熱性発汗」と言って、熱を逃がして体温を下げることです。
これを止めるのに効果的なのが、太い血管を冷やすことです。
太い血管が通っている部分を冷やすと、その血液が体内を循環することになるので、効率的に体を冷やすことができます。
首の後ろの太い血管を冷やすと良いです。
保冷剤、濡れハンカチ、冷たいペットボトルなどをあてがってあげると良いです。
リラックス
緊張、興奮、不安などを感じた時には「精神性発汗」が起こります。
俗に言う「冷や汗」というやつです。
精神的な高ぶりの性で交感神経が刺激されることで分泌されてしまうので、気持ちが落ち着けば自然におさまります。
この時に「早く止めないと」「恥ずかしい」などと気にしすぎてしまうと、かえって感情が高ぶって交感神経が刺激されてしまいます。
急がば回れで、早く止めたいならば焦らないようにすることが大切です。
深呼吸をしてみたり、自律神経を調整するツボを押してみると良いです。
自律神経を整えるのに有効なのは「内関(ないかん)」という手首にあるツボです。
手首の内側の横ジワの中央から、指幅2本分ひじのほうに離れた位置にあります。
手首をつかむようにして親指を当てて刺激してあげると良いです。
左右6~8回を目安にゆっくり押してみましょう。
呼吸もポイントで、押す時に息をゆっくり吐く、力を弱める時に息をゆっくり吸う、というリズムが基本です。
「大丈夫、大丈夫」と自分に頭の中で呼びかけてあげるのも、副交感神経を優位にしてリラックスさせるのに効果的です。
最後の手段
顔、ワキ、ボディ用の制汗剤を使うという方法もあります。
ただし、ワキとボディ用は顔に使うと刺激が強すぎるので、顔用のものを用いるようにします。
これは、収れん作用によって汗腺の出口を塞いでしまうことで止めている状態です。
なので、長時間塞いだままにしてしまうと肌に負担をかけますし、体温調整機能がおかしくなってしまう可能性があります。
困った時にだけ使って、家に帰ったら洗い流すようにして必要最小限の使用に止めるのがポイントです。