緊張性多汗症とは~汗を大量にかく原因を知って適切な対処法を
多汗症は局所的に多くの汗をかく症状ですが、多汗症のタイプも人それぞれ違いがあります。緊張性多汗症は人前に出るときなど緊張したときにより多くの汗が出てしまう症状です。改善のためにも対策方法を知っておきましょう。
特徴を知る
誰でも緊張すると汗や手のひらなどにいつもより汗が出やすいですが、人前で話すなど大切なときには特に緊張してしまう、多くの発汗が起きてしまうこともあります。
こうした症状を緊張性多汗症と呼びますが、緊張しているときや興奮しているときは交感神経の働きが活発となりますので、いつもより多くの汗が出てしまいます。
そしてこうしたことが何度も起きていると次もまた汗が出てしまうのではないかという心配が起こり、さらに発汗を誘発しやすくなってしまいます。
汗が出るだけではなく、こうしたことを繰り返すことで人前に出たり、話したりすることが怖くなる、自信を持てなくなってしまうなどの悩みも出てしまうこともあります。
対処法を知る
緊張性多汗症は汗が出るだけではなく、精神面にも悪い影響が出てしまうこともあります。汗も抑える方法はいろいろとありますので、改善するには対処法についても知っておきましょう。
まず、緊張や興奮で発汗する場合は緊張を抑え、リラックスする努力も必要です。
精神療法が良い改善を得ることもありますし、それでも改善が難しいという場合は、抗不安薬などを処方してもらうことで、リラックスを得ることができるようになります。
精神的な原因を取り除いて改善を目指すのであれば心療内科などの医療機関に相談してみましょう。緊張性多汗症であるかを知るのであればまずは皮膚科で診察してもらうこともおすすめです。
汗を止める治療方法
精神的なものを改善するだけではなく、できるだけ汗を早く止めたいという場合は汗をしっかり止めていく治療も検討してみましょう。対処法もいろいろな方法が用意されており、ボトックス注射なども多汗症の改善に効果的です。
薬を利用する治療であれば塩化アルミニウム液を塗布して汗を抑えるという方法もありますし、飲み薬でも発汗を抑えるのに役立つものもあります。
さらに、本格的な治療では交感神経を遮断する手術もありますが、この場合は別の部位に代償発汗が起こる場合もあります。
治療以外の方法ではリラックス効果のあるサプリメントを利用する、強力な効果が得られる制汗剤を利用するなどもあげられます。
本格的に治療を行う前には、こうした方法での改善も試してみてはいかがでしょうか。