汗が出る量が普通じゃないと思ったら。多汗にかくれている病気
運動をしたわけではない、暑いわけではない、しかし異様な量の汗が出るということで悩まれている方も少なくはありません。汗が出ると洋服に染みができたり、臭いを発生させたり、化粧崩れの原因となったりして、特に女性にとっては天敵のような存在です。
汗は体温調節の役割を果たしているため汗をかくこと自体は正常ですが、その量が時と場所を選ばずに大量に出てしまうと、それは普通の状態とは言えなくなってしまいます。
では、何が要因で多汗に繋がっているのか確認してみましょう。
精神的要因が影響している
人間のかく汗の種類を大別してみると、体温調節のためにかく温熱性発汗、緊張や興奮のためにかく精神性発汗、辛い刺激物を食べたためにかく味覚性発汗が存在します。
このうち、多汗に繋がるのが精神性発汗で、多汗症の最も大きな要因とされています。
人間は精神的なストレスを感じることで交感神経が優位になって汗の活動を活発化させることで発汗します。つまり、交感神経が敏感な人ほど精神的要因で汗が出るようになるのですが、現在の医学では交換神経が敏感になる理由までは分かっていません。
よって、精神的な問題を抱えている人すべてが多汗症になるわけでもないのです。
その他の疾患の可能性も否定はできない
多汗症は一般的に手の平、足の裏、脇の下など局所的に発生します。
しかし、中には全身から多量の汗が出る人も青ン剤し、そのケースでは他の病気の可能性も否定はできないでしょう。
例えば、循環器や中枢神経などの病気を患っている方に多汗症を発症することが多いとされています。具体的な症状としてはバセドー病、急性リウマチ、糖尿病、結核、生殖器障害などがあります。
また病気ではないですが、他の可能性として、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣の乱れ、遺伝の可能性も捨てきれないでしょう。
化粧崩れの原因と対策
通常なら、汗の成分はほとんど純粋な水なので、化粧の油脂が流されることはあまりありません。しかし多汗症だと、汗により出た塩の結晶成分の影響で化粧崩れが起きやすくなってしまい、こうなると化粧直しはできません。
対策としては、保湿を重視してケアする、ベースメイクを馴染ませる、ミストタイプのファンデで軽く仕上げるのがおすすめです。
また、フェイス用制汗剤というものもあるので併用してみましょう。
一番いいのは多汗の原因を突き止めて治療することなので、どうしても気になる場合は医師の診察を受けてください。