手拳多汗症の原因と治療方法。ひどい多汗症には手術という選択肢も
多汗症は体の一部から多くの汗をかく症状ですが、手拳多汗症は手のひらの汗が多く出ることが特徴的です。手がすべりやすい、書類が湿ってしまう、さらに手をつなぐのに抵抗があるなど様々な悩みが出てきます。
こうした悩みにも対応できる方法は様々な種類がありますので、市販の商品などでの対策も行ってみたいところです。
改善が難しい場合は手術という選択で改善していくこともできます。
原因を知る
手拳多汗症は手のひらに異常に多くの汗が出てしまう症状です。
手で持っている書籍が書類が汗で湿ってしまう、恋人とも手をつなげない、手が滑りやすいなど様々な悩みが出てきますが、改善のためにはまずはその原因についても知っておきたいところです。
こうした症状ははっきりとした原因は不明とされていますが、自律神経のひとつである交感神経の働きが活発になっていることもあげられます。
興奮したり、緊張することでさらに汗が多くなることも特徴的です。
改善策を知る
手のひらに多くの汗が出てしまう手拳多汗症は日常生活にも支障が出てしまうこともありますので、できることなら改善できるほうが良いものです。
改善策としては、まずは市販の制汗剤などを利用してみましょう。軽い症状であれば、スプレーやパウダーなどを利用することでかなり抑えることもできます。
それだけでは改善が難しいという場合は治療も検討してみましょう。
緊張や興奮で汗が出やすいという場合は心理療法を試してみるのも良いですし、服用することで汗を抑えられる薬もあります。
このほかでは塩化アルミニウムの水溶液を塗る、ボトックス注射で改善するという方法もあります。一時的な効果ではあるものの、効果的な方法ですので、汗の悩みはかなり減ることとなります。
手術も検討してみる
手汗がかなりひどいという場合は手術で対応することもできます。
この場合は交感神経を切断することで、完全に汗を止めることができるようになります。
手のひらはもちろん脇の下の汗なども抑えられるようになり、治療の中でも特に高い改善が得られる治療です。
とはいえ、こうした手術もメリットだけではありません。
手術をした場合は手のひらの汗を抑えることはできますが、そのかわり、胸、背中、太ももなどの別の部位に汗が出てしまう、いわゆる代償発汗という症状も起こりやすくなります。
一度切断した神経は元に戻すことはできませんので、リスクについてもよく理解しておくことが大切です。