多汗症は注射で治せる?手術不要のボトックス注入とはどんな方法か

冬でも汗がたくさん出てしまう多汗症。特に仕事をしている人は困ってしまうシーンもたくさんあります。簡単に症状を改善させる方法にボトックス注入がありますが、いったいどのようなものなのでしょうか。
多汗症の原因とは
多汗症は自律神経の働きに乱れで交感神経が活発に活動してしまっている状態だと言われています。
人間の自律神経は緊張している時に働く交感神経と、リラックスしている時に働く副交感神経がありますが、精神的な緊張や不安などのストレスによって交感神経が優位になってしまい、体温とは関係なく汗がたくさん出てしまうようになるのです。
精神的な問題のため「汗を止めよう」と思えば思うほど逆に汗が出てしまうという悪循環に陥りがちです。
手術なしで行えるボトックス注射とは
多汗症の症状を改善するために手術をするという方法がありますが、手術の場合には交感神経を切断してしまうため一度切った交感神経は二度と元に戻すことは出来ません。
手術は怖いけれど、汗は気になるという人に手軽に行うことができる方法にボトックス注射があります。
ボトックスはボツリヌス菌から抽出されたたんぱく質の一種で、神経の末端から分泌される神経伝達物質のアセチルコリンの働きを抑制することで筋肉麻痺を引き起こします。
一過性のもので時間が経過すれば筋肉の麻痺は解消されるのですが、筋肉を麻痺させる働きで汗腺の働きを弱めることで汗の分泌を抑制することができます。
このボトックスを注射によって注入するのがボトックス注射で、汗を止めたい場所にボトックス注射を20~50か所程度打つだけでなので、時間はかかりません。
治療時間は両脇の場合には15分ほど、手のひらの場合には10分ほどで終わり、効果は3か月~1年持続すると言われています。
ボトックス注入のデメリットは?
ボトックス注入を行う際に気になるのは副作用です。
基本的に、脇にボトックス注入を行った場合の副作用はほとんどないと言われています。
注射をすることで腫れや赤み、内出血が出たり、筋肉痛のような症状を感じることがありますが、数日経過すれば治まります。
また、汗を抑えた場所以外の場所で汗が増えるという報告もわずかながらあります。
脇にボトックス注入を行った場合、胸や背中にかく汗が増える、というようなことです。
また、長くても1年ほどで効果がなくなってしまうため、継続的にボトックス注入を行う手間がかかってしまいます。