汗かきに対する対処法や、制汗の商品情報をお届けします。

手に汗をかくのは病気?【手汗の原因と改善方法について】

手に汗をいっぱいかいてしまう、いわゆる「手汗」で悩んでいる人は少なくないと思います。手が濡れているので人と握手をするのがためらわれる、本や書類を受け取ったら汗で濡らしてしまうのではないか……

手汗が気になってしまうことで、生活の中で積極的に行動できない場面が出てきてしまうことも。
この手に汗をかくということは、病気なのでしょうか?

手汗は病気なの?

病気の定義というのは、大まかにいうと「ある症状が日常生活に支障をきたす状態」を指します。
手汗もそれよって大きなストレスを抱えてしまったり、積極的な行動をすることができない状態という意味では立派な病気です。

そこで、手汗には多汗症、もっと医学的にいえば手掌多汗症という病名がついています。
症状は人によって様々で、手のひらが湿るという程度の人もいれば、手から汗がしたたってしまうという人までいます。
症状の重い人は治療の対象となり、世代では10代から30代の方が多いといわれています。

手汗の原因は?

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手汗の原因には大きく分けて「精神的なもの」と「体調的なもの」があります。
一般的なイメージとしての手汗は、「手に汗を握る」という表現もあるように緊張している時などに手に汗をかくという精神的な症状だと思います。

これは緊張状態が続くことで、代謝を促す働きをする交感神経が高まり続け、それで手に汗をかくというものです。
ただそれでは、全身の中でとくに手のひらに汗をかくという説明としては不十分です。
実は精神的な理由で手に汗をかくメカニズムというのは、完全にはわかっていないのが現状です。

もうひとつ原因として考えられるのが「体調的なもの」です。
まずは肥満です。皮下脂肪が熱くなることで手のひらの熱をうまく逃がすことができなくなるために発汗してしまいます。
ホルモンバランスの乱れも関係します。これも交感神経の高ぶりを促し、発汗の原因となります。

意外なところでは、食生活の乱れがあります。
熱いものや辛いものを食べ過ぎることで起きる「味覚性多汗症」という症状があります。

手汗を改善するには?

まず精神的なところからくる手汗を改善するためには、リラックスした状態を作ることが大切です。生活の中でストレスをうまく発散する、緊張の原因となる要因を解決するということですが、難しい方は心療内科に相談してみるのも一つの手です。

また体調からくる手汗を改善するのであれば、生活習慣を見直すということが大切です。
バランス良く適量の食事をし、適度な運動を心がけ、睡眠をきちんととるということですね。

それでも自分の力だけではどうにもならないという方は、皮膚科の医師に相談してみるといいでしょう。
医師の処方する制汗剤もありますし、「神経遮断薬」という、交感神経によって出される神経伝達物質を止めてしまう薬もあります。
ただ副作用がある薬もあるので、医師との相談の上で使用してください。

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