手掌多汗症治療~手のひらに多量の汗をかく疾患の原因と治療法
なぜか手のひらに大量の汗をかいてしまいませんか。周りを見てみると、それほど手のひらにたくさん汗をかいていないことを知り、自分だけが汗をたくさんかいているのだと思ってショックを受けたことがある人もいるのではないでしょうか。
なぜ、手のひらに多量の汗をかいてしまうのか。そして、治療法はあるのかを探っていきましょう。
どうして手のひらに大量の汗をかくのか
人一倍、手のひらが濡れていることがわかるくらい汗をかく人はかなり多いです。
手掌多汗症と言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。ただ、何らかの原因によって自律神経の一つの交感神経が異常になっていると考えられています。
体温が上がると体温を下げるために汗をかきます。
また、極度に緊張した時などに汗をたくさんかくこともあります。
手掌多汗症は、どちらの原因も当てはまるでしょう。
暑いときにたくさん手のひらから汗をかくと感じる人もいれば、緊張すると必ず手のひらから多量の汗が出ると感じている人もいるからです。
軽く見ないほうが良い場合もある
手のひらの汗の量が多いからと言って、大したことはないと思われるかもしれません。中には、ホルモンバランスが乱れたことによって手のひらに大量の汗をかくこともあります。ホルモンバランスが乱れてしまうと他にも体調不良が出る恐れがあるので気をつけましょう。
急性リウマチやバセドー病などが潜んでいる場合もあります。あまりにも手のひらの汗の量が多すぎると感じたら、病気を疑ったほうが良いかもしれません。
どんな原因であったとしても、一度は医療機関を受診して、きちんと治療したほうがいいでしょう。原因もはっきりするかもしれないので、精神的にも楽になるはずです。
どんな治療法があるのか
手掌多汗症は、治せます。軽度な場合は手のひらに使える制汗剤を処方してもらったり、薬物治療を行うこともあります。
脳内伝達物質を遮断することで、手掌多汗症を治すこともあります。
また、手術を行うこともあります。手軽にできる方法では、ボトックス注射があります。
注射するだけで汗を止めることができます。ただし、ボトックス注射は数か月程度した効果がないので、何度もクリニックに通うことになるでしょう。
内視鏡を使って胸部の交感神経を絶つことで手汗を止める方法もあります。
この治療法はかなり注目されています。
手術にかかる時間も短くて済みますし、日帰り手術で済むので受けている人も多いです。