顔だけ汗が出るのは顔面多汗症?体温調節機能の不調の可能性も
汗には体温などに反応して出る物理的なものと、緊張した時に出る精神的なものがあります。
本来人間は汗を出すことによって体内の温度を調節しています。
人間の体は、体内の温度が上がりすぎると脳がエクリン汗腺へ汗を出すように命令し、発汗する仕組みです。
顔面多汗症について
しかし、体にはそれほどかかないのに、顔だけ汗が出るという現象が起こる方がいます。
これを顔面多汗症と言います。
原因の一つとしてデスクワークをするような仕事に就いている方に多いのですが、運動不足などで手足などの末端部分の汗腺が正常に機能しなくなり休眠状態になってしまいます。
それでも、自律神経は体温を下げるため汗を出すように体に指令を出します。
末端汗腺が休眠状態になっているので、その結果顔に顔だけ汗が出る状態になってしまう顔面多汗症になってしまうのです。
その他の原因として、肥満、不安や緊張、ストレス、食生活の乱れ、喫煙、ホルモンバランスの乱れ、更年期障害、バセドウ病、自律神経失調症、糖尿病、遺伝や体質などによっても引き起こされます。
これらが原因となり、体内の体温調節機能が正常に働かなくなってしまうのです。
汗を止める方法
一時的に顔の汗を止めるには、顔の熱を下げることが効果的です。
保冷材などを利用して首の後ろを冷やすことで顔の熱が下がり、汗をかきにくくなります。
又、自律神経の乱れによることが原因と考えられる方は、食生活の見直し、適度な運動をする、リラックスする時間を日々設けるなどして心身のバランスが取れるように生活改善していくことが大切です。
長期的な対策が必要となりますが、顔だけ汗が出るという顔面多汗症は、原因がわかることで自分から生活を改善したりストレスを軽減したりして治すことができます。
食生活の見直しをしてみよう
一つの例として、食生活の見直しをあげてみると、刺激の強い料理やカフェイン、揚げ物や脂肪分の多い食材などは交感神経を活発にしてしまうため発汗を起こしやすくなってしまいます。そういったものをなるべく減らし、逆に多汗の症状を抑える食べ物を取るように心がけます。
それは、大豆製品、ハーブ、女性ホルモン食材、野菜などです。それらを積極的に摂ることにより、体内の自律神経のバランスが自然に改善していきます。
ストレスの多い現代社会、精神的なものは体の健康まで害してしまうことがあるので、体内バランスを崩さないように、なるべくストレスが減るような環境作りで自分の体を労わってあげることが何よりも大切なのです。