【多汗症の原因】顔から大量に出る汗は体温調節機能の異常かも
特に暑い日でもないのに、不意に額から滝のように汗をかいたり、鼻の頭に大量の汗をかくことがあります。多汗症の原因には精神的な要素もあるので、気にすればするほど、ますます汗が多くなるのでとてもつらいものです。
顔から大量に汗をかいてしまう理由
人はもともと、体温調整のためなどに汗をかけるようにできています。
運動で体温が上がった時や、周辺気温が高い時などに、発汗を促すように自律神経が指示を出すことで汗をかきます。汗によって体の表面温度が下がり、正常な状態になれば発汗がとまるというのが、本来の汗の役割です。
しかし、緊張や、ホルモンバランスの乱れが原因で、特に体温が高くなく、気温も高くないのに、自律神経が汗をかくように指示を出すことがあるのです。
更年期障害が体温調整を狂わせることも
汗をかくのは、体温調節をつかさどる自律神経が、汗をかくように指示を出すことです。
例えば、更年期障害の症状に、暑くもないのに体がカーッと熱くなり、ダラダラと汗をかくという症状があります。特に顔がほてり、のぼせに似た症状が出ます。
時間や場所に関係なく起きる症状で、ストレスや緊張が引き金になることがあります。
人前だろうと、1人でいる時だろうとお構いなく起き、すぐに汗を引っ込めることもできませんので、つらい思いをする人も多いようです。
これは、更年期に入り、女性ホルモンの量が減少することが原因です。
女性ホルモンのエストロゲンが減少したことで、血管の拡張や、収縮がスムーズに行われにくくなり、体温の調節機能が乱れて大量の汗をかくようになるわけです。
多汗症に対する効果的な予防法や対処法
大量に汗をかいてしまう多汗症の症状を軽減するには、どうすればいいでしょう。
体温調整機能を正常するためには、ます運動不足を解消することです。
体を積極的に動かさない生活をおくっていると、汗腺が働く機会自体が減ってしまい、体から汗をかきにくくなります。そうなると、比較的汗腺の働きが活発になりやすい、顔や腋の下から集中的に汗をかくようになります。
ふだんからよく体を動かして、ジョギングや、ウォーキングで顔以外の汗腺からたくさん汗をかくようにしていれば、顔以外の場所からもバランスよく汗が出るようになります。
また、カーッと顔が熱くなったら、小さな保冷剤などで、首の後ろを冷やすのも有効な方法です。自力で体温調整が難しい分、外部から冷やすことで発汗の原因を取り除いてみてください。