多汗症で顔の汗がひどいけど病院へ行かないでも治す方法はある?
人は誰でも汗をかきますが、暑くもないのに汗が出たり、人並み以上に汗をかくのは、多汗症の可能性があります。
世間では、多汗症は、ただの汗かきだと思われがちで、不潔に思われることも多く、社会生活を送る上で悩みはつきません。中でも、顔の発汗が多くなると、他人から見られる場所ですから、さらに悩みは大きくなってしまいます。
顔にばかり汗がでる原因とは
暑い日や運動した後に汗をかくのは自然な現象ですが、中には暑くもないのに顔にばかり汗をかいてしまう人がいます。
体が健康な状態であれば、全身から汗がでるのが普通ですが、顔にだけ汗をかく原因として、運動不足の可能性が考えられます。
汗の重要な役割には、体温調節があり、体温が上昇しすぎると、脳細胞がダメージを受けてしまうため、体は汗を出して熱を体外へ放出しています。この際汗を分泌しているのは、エクリン腺で、全身に約300万個あるといわれています。
ただ、エクリン腺のすべてが汗を分泌しているわけではなく、全体の半分ほどしか実際に活動していません。運動不足などで熱の発生が極端に少ない場合には、汗を分泌する機会が少なくなり、下半身や腕などの心臓から離れている部分の汗腺は休眠状態に入り、動きの多い顔などの汗腺からでる汗の量が増えてしまいます。
病院での治療
顔汗は、発汗を促している交感神経を切断することで、かなり減らすことができます。
病院では主に、腹腔鏡下交感神経節遮断術が用いられ、発汗の指令を伝達している交感神経を切断する内視鏡手術が行われます。交感神経は、背骨の左右を上下方向に走っており、これを胸のあたりの高さで切断することで、汗が減少します。
ただ、代償性発汗という、他の部位の汗の量が増す現象が起こり、中には、代償性発汗のほうが手術前の多汗症よりも、つらいといった場合もあるので、手術をする際には、これらの副作用のこともふまえて検討する必要があります。
病院へ行かなくても多汗症は治せる
汗がだらだらと滝のように流れて止まらない多汗症は、周りの目も気になり、ますます止まらなくなってしまいます。
多汗症の原因はさまざまで、ストレスや自律神経の変化などが原因の場合があります。
自分で多汗症を治そうと考える時には、自分の原因が何なのかを知ることが大事です。
すぐにできる対策法は、手にあるツボを押したり、半側発汗という方法で、胸のあたりをきつめに紐で圧迫することで、汗を止めることができます。