足の裏の皮がむけてきた~原因は水虫?それとも多汗症のせい?
足の裏に汗をかくということは、暑さによって汗をかくとか、スポーツや肉体労働などによる通常の発汗とは基本的に違うものです。どちらかと言うと、それは暑さや運動などが原因ではなくて、精神の緊張などが原因の発汗であることが多いのです。
そして、その発汗の頻度や量が激しいものは、多汗症などの特別な病気として考えることもあるのです。また、その際には皮がむける、痒くなるなどの症状が現れることもあります。
通常と違う緊張や恐怖による汗
人体の発汗作用とは、気温の上昇や運動などによって体温が過度に上昇してしまうのを防ぐ自然な生理現象なのです。ところが実際の発汗作用には、このタイプとは明らかに異なる種類の発汗も見られます。
それが、手の平や足の裏、あるいは脇の下などに見られる発汗です。
これらは体温の上昇を防ぐための汗とは違い、精神の緊張やストレスなどが原因であることが多いものです。また、何かに怯えたり恐怖を感じるような時にも、こうした汗をかくことが知られています。それは俗に言われている、冷や汗のようなものです。
足の裏の多汗について
足の裏などに見られる多汗とは、限局性多汗症と呼ばれるものです。
多くは脇の下、それに手の平や足の裏に発生します。
また、これらの部位は精神性発汗部位とも呼ばれています。
極端な場合、手から汗が滴となってポタポタと落ちるほど、多量の汗が出る人もいます。それから足裏の多汗になると、足の臭いの原因になったり、水虫などの細菌感染を起こしやすくなってしまいます。
こうした手足の多汗症は、特に持病などない健康な若い人に多く見られます。
また、足裏の多汗がひどくなると、皮がむけることもあります。
それに火傷の水膨れのような症状が出てきたり、その水膨れが破れると、更にひどく皮がむけることもあります。
しかし、だからといって足裏の皮がむける原因の全てが多汗症だと断定してはいけないでしょう。そもそも多汗ではなくても水虫に感染してしまうことはありますし、皮がむけてしまうことだってあるのです。ですから足裏に異常が現れた場合には、素人判断をするのではなくて、速やかに専門医に診てもらうのが賢明です。
多汗の改善方法
とにかく汗が多く出過ぎることは、本人にとっては困った問題であるのは間違いありません。しかも自力での改善が困難だからこそ、困った問題なのです。
また、原因や症状は人それぞれ微妙に違っていることも多いので、結局、その効果的な改善方法は専門医に診てもらうことが一番なのです。