多汗症でも足だけ冷たい!?多量の汗をかくことで体は冷えた状態に?
夏なら汗をかくのは当たり前という事からも目立つ心配も少ない多汗症ですが、冬の場合には顔や手など汗が目立つと恥ずかしいと感じたり、手や足が冷える悩みも抱えてしまいます。
原因や対策を知り問題の解決方法を教えます。
多汗症の原因は複数
肥満は内臓脂肪や皮下脂肪などにより、体内に熱がこもりやすくなります。外へ熱を逃そうと汗をかき冷やそうとします。
ストレスや不安、緊張など精神的な問題から大量の汗をかいてしまう原因と言えます。
食生活の乱れも原因です。
カフェイン、揚げ物、塩分の多い食事、ファーストフード、お菓子など偏った食生活は交感神経に異常があらわれます。
喫煙も交感神経が刺激されますので原因に繋がります。
女性の場合にはホルモンバランスの乱れにより多汗症になることがあります。 ホルモンバランスが乱れると、自律神経に悪影響があらわれ、交感神経に悪影響を及ぼします。
糖尿病や急性リウマチなどの病気が原因の場合もあります。
多汗症により足が冷たい
手や足が汗をかくことで体温を奪われ、冬場などは冷たい思いをすることになります。
冷え性も自律神経の乱れにより交感神経に何らかの異常を起こした時になるので、多汗症の人は冷え性の人も少なくはありません。
足の多汗症の場合には周りに気付かれる心配はありませんが、蒸れるため臭いが気になる場合が多いと言えます。冷えや汗を抑えるための対策としては食事改善や規則正しい生活をして体内環境を整えることが大切となります。
脂っぽい食事は避け、薄味で野菜や魚中心の食事を心掛ける事や運動をしたりして肥満対策やストレス対策をすることも大切です。
自分で解決が無理なら病院へ
原因となる食生活やストレス、肥満などを解決したとしても良くならない場合は病院へ行きましょう。主に皮膚科で大丈夫です。緊張や不安など精神面から来ていると感じたなら心療内科に行くのも良いです。
治療方法はカウンセリング、制汗剤、塗り薬などで様子を見ます。
それでも汗が止まらないようであれば、最後にETS手術という選択肢があります。
ETS手術は全身麻酔をして脇の下あたりに5ミリくらいの穴をあけ、内視鏡で確認しながら交感神経を切除します。
手術時間は1時間程度で終わりますので日帰り手術が可能です。
汗をかくことが少なくなり、手足が冷たい思いをしなくて済みますが、代償発汗が起こる場合があります。今まであまり汗をかかなかった部位から汗が出てしまうようになってしまう場合もありますので、手術を受ける場合は良く考えてから行いましょう。