多汗症で足裏にかゆみがある場合は汗疹かも。症状と治療法について
通常、汗は体温調節をするためにかきます。そのため運動をしたときや暑いところに行ったら個人差はあるものの誰でも汗が出てくるでしょう。
しかしながら、それとは関係ない場面で汗を大量にかく症状を多汗症と言います。人の体の汗腺はさまざまなところにあります。そのため全身から汗が噴出す場合もありますし、手のひらや足裏など一部だけ大量の汗が噴出す人もおり、多汗症の症状はさまざまです。
足裏の状態について
足裏もまた汗腺が集まっているため多汗症で足裏に大量の汗が出る人は多いのですが、手のひらなどと違って足裏は常に靴下やストッキングで覆われた状態です。
そのため蒸れやすくかゆみという二次被害が起こる確率も高いのです。
かゆみが起きた場合には水虫や汗疹などの疾患が考えられます。
サラリーマンやOLなど夏場でも関係なく常に革靴やストッキングに足裏が包まれた状態なので、多汗症ではない方でも夏場はかゆみが出ることは多いでしょう。
精神的な要因にも注意しよう
多汗症は、他の病気が原因で発症していることもありますが、精神的な要因が関係する場合も多いです。仕事のストレスを溜めていると更になりやすいですし、水虫になったり靴の中に雑菌が繁殖して不快な臭いが出るようになったりすると更に気になって悪化してしまいます。
ただの汗かきと違って病気なので病院に行って治療してもらうことが大切です。
日常生活にも支障が出るほどの症状であれば保険の適用が効く場合もあります。
治療方法としては、塩化アルミニウム外用制汗剤を夜寝る前に足裏に塗って翌朝には洗い流すというやり方や、微弱な電流を流して汗腺にダメージを与えて汗を出にくくするイオントフォレーシスというやり方などがあります。
また、ボツリヌス注射を汗が出やすいところに打って汗腺を刺激するアセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害する方法などもあります。
医師に相談することで自分にあった治療法を行なうようにしましょう。
広い心を持つ事も大事です
恥ずかしいという気持ちが更に症状を重くする病気なので、とにかく気にしないことです。
大量に汗が出るのを防ぐために病院で治療を続けるとともに、消臭効果のある靴下や水虫の薬も使って対応しましょう。
かゆいからとかきむしっていると更に悪化して更なるトラブルの原因となります。
家に帰ってきたらしっかり足を洗ったあとは裸足で生活するなど汗で蒸れた状態を長く続けないようにしましょう。
誰かの家にお邪魔するという場合には事前に新しい靴下を用意しておくのもよいでしょう。